『幕藩権力と明治維新』[明治維新史研究1](吉川弘文館、1992年4月)
刊行の辞 田中彰
I 幕藩権力の変質と解体
嘉永・安政期の幕藩関係と越前藩 高木不二
文久三年八月一八日政変に関する一考察 原口 清
一・会・桑権力の成立と崩壊 家近良樹
幕末維新期における長崎と箱館 杉谷 昭
Ⅱ 維新政権の権力構造
明治初年の宮廷勢力と維新政権 松尾正人
明治初期太政官制と「臨機処分」権 羽賀祥二
―農民一揆・士族反乱の鎮圧と委任状―
太政官内閣創設に関する一考察 中川壽之
Ⅲ 明治維新の時期区分
時期区分の視座と方法
―明治維新の時期に限定して― 佐々木寛司
あとがき
『明治維新の政治と権力』[明治維新史研究2](吉川弘文館、1992年9月)
序 毛利敏彦
I 明治六年の政変
明治六年の留守政府 勝田政治
明治六年政変と征韓論問題
―姜範錫著『征韓論政変―明治六年の権力闘争』の問題提起に応えて―
毛利敏彦
西郷隆盛は「征韓」を企てなかったのか
―西郷隆盛「遣韓使節決定始末」と板垣退助宛書簡―
田村貞雄
Ⅱ 立憲政体をめぐって
明治初年における「議政」「行政」分離問題
志賀尚司
大久保利通の「国民国家」
―「立憲政体に関する意見書」を素材として―
藤田 正
太政官制・内閣制下の元老院
―職制と勅任官人事を中心に― 角田 茂
Ⅲ 維新政権の地方支配
地方民会成立前史序説
―議事体制形成の特質― 渡辺隆喜
明治六年「地方官会同」の研究 滝島 功
東京会議所の民会化運動 牛米 努
あとがき
『明治維新の人物と思想』[明治維新史研究3](吉川弘文館、1995年8月)
I 幕末期の人物と思想
佐久間象山における「東洋道徳、西洋芸術」論
―「格物窮理」概念を中心に― 栗原 孝
和親条約締結前後の三条実萬 吉田昌彦
越前藩士村田氏壽論
―『関西巡回記』『西遊日誌』を中心に― 高木不二
木曾谷の平田門国学者たち
―世直し一揆・ええじゃないか・戊辰戦争との関連―
上條宏之
Ⅱ 維新期の人物と思想
地方官としての中野梧一 田村貞雄
神田孝平の土地所有・租税論 奥田晴樹
創設期内務省職員片山重範の活動と思想 寺崎弘康
あとがき
『明治維新の地域と民衆』[明治維新史研究4](吉川弘文館、1996年12月)
序 毛利敏彦
I 維新政権と地域・民衆
会津戦争と地域編成
―戊辰戦争・世直し一揆・直轄統治― 田崎公司
明治初期の神仏分離と地域社会
―青森県津軽地方と秋田県を中心に― 田中秀和
維新変革と庄屋役入札―藤七騒動再考― 溝口敏麿
維新期の外国人襲撃事件と「ポリス」の創設
―新潟港警備との関連から― 星野尚文
Ⅱ 開化政策と地域・民衆
文明開化と性文化 今西 ―
東京会議所の地方民会活動
―依田学海の行動を中心として― 中嶋久人
開拓使仮学校におけるアイヌ教育 狩野雄一
地租改正前後における土地所有観念の位相
―茨城県小谷沼開墾地所有権訴訟を題材として―
大庭邦彦
都市民権結社の支社について
―嚶鳴社を中心として― 福井 淳
あとがき
『明治維新と西洋国際社会』[明治維新史研究5](吉川弘文館、1999年2月)
序 渡辺隆喜
Ⅰ 「外圧」の再検討
アヘン戦争情報の伝達と受容
―天保一〇年から一三年まで― 岩下哲典
弘化・嘉永期における異国船取扱方と打払令復活問題
―阿部政権期の江戸内海防衛策をめぐって―
松田隆行
安政―文久期の京都・大坂湾警衛問題について
針谷武志
幕末におけるイギリス海軍の対日政策
―日本における軍艦常駐体制成立の経緯― 鵜飼政志
Ⅱ 西洋国際社会への参入
幕末期における償金問題と国際法
―生麦事件償金の再検討― 森田朋子
明治初期対ヨーロッパ外交の形成と在外公館実務
―初代駐仏公使鮫島尚信を中心に― 犬塚孝明
岩倉使節団と宗教問題
―アメリカ新聞の分析を中心に― 山崎渾子
大隈条約改正問題をめぐる政治的競合とその帰結
小宮一夫
あとがき
『明治維新の新視覚―薩摩からの発信』[明治維新史学会創立二〇周年記念大会記録](高城書房、2001年12月)
はじめに 佐々木 克
維新における「変化」をどう「鳥瞰」するか
―「複雑系」研究をヒントとして― 三谷 博
慶応期薩摩藩における経済・外交路線と国家構想
―五代友厚のベルギー商社計画をめぐって― 高木不二
薩摩藩と薩長盟約の実行 芳 即正
大久保利通と囲碁の逸話 佐々木 克
公爵島津家の編纂事業と家政事情
―国事鞅掌史料編纂をめぐって― 寺尾美保
『明治維新とアジア』[明治維新史研究6](吉川弘文館、2001年12月)
I 東アジア外交の展開
華夷秩序と日本外交
―琉球・朝鮮をめぐって― 小風秀雅
副島対清外交の検討
―副島外務卿宛て勅旨を素材にして― 張 虎
明治七年台湾出兵の植民地的側面 ロバート・エスキルドセン
明治維新と朝鮮・対馬関係 石川 寛
樺太・千島交換条約の締結と国際情勢 麓 慎一
Ⅱ アジアにおける情報と経済
日本の開国と香港総督 嶋村元宏
幕末・維新期における琉球の位置 真栄平房昭
幕末・明治前期の対アジア交渉 安岡昭男
十九世紀における日本の銅貿易と東アジア
―日本銅の中国輸出を中心として― 島田竜登
あとがき
『明治維新と歴史意識』[明治維新史研究7](吉川弘文館、2005年4月)
序 松尾正人
幕末~明治初年の夙の動向
―土師部由緒をめぐって― 吉田栄治郎
幕末維新期の雅楽再編 塚原康子
蜷川式胤と明治五年の社寺宝物調査 米崎清実
豊鳥岡墓地設定にみる歴史的空間の変容 岩橋清美
『平安通志』の編纂と湯本文彦
―十九世紀末京都における「知」の交錯― 小林丈広
維新の記憶―福岡藩を中心として― 日比野利信
守礼からみる家の信仰と近世・近代
―兵庫県加西市の事例から― 幡鎌一弘
あとがき
『明治維新と文化』[明治維新史研究8](吉川弘文館、2005年8月)
I 宗教
幕末維新期の仏教天文学と社会・地域
―梵暦運動研究の射程― 井上智勝
吉田御師「蒼龍隊」の戊辰戦争 小泉雅弘
周旋・建白・転宗
―佐田介石の政治行動と「近代仏教」― 谷川 穣
明治初期大教院における民衆教化活動
―講堂説教・説教テキストの分析を中心に― 小川原正道
Ⅱ 文化の諸相
幕末志士における読書
―吉田松陰をめぐる同志的ネットワークの構築―
桐原健真
十四代将軍家茂の上洛と孝明政権論 ジョン・ブリーン
福沢諭吉の近代化構想と女性論
―「女大学」批判の構図から― 西澤直子
明治初期における知識人結社の文化史的意義
―洋々社とその周辺― 王 暁葵
明治七年台湾出兵の報道について
―『東京日日新聞』を中心に― 土屋礼子
あとがき
『明治維新と史料学』[明治維新史研究9](吉川弘文館2010年2月)
I 幕末維新の政治と史料
国事参政等関連史料と文久三年の学習院 仙波ひとみ
幕末情報の編集と廻覧
―豊田天功編「国事記」「新聞」を素材に― 奈良勝司
戊辰戦争史料論
―戦状届書に関する考察を中心として― 箱石 大
Ⅱ 近代日本と明治維新史料
近代太政官文書の形成過程
―明治六年皇城炎上と「公文録」の編纂― 中野目 徹
『日本史籍協会叢書』稿本の伝存と構成 高田祐介
近江の平田国学関係文書をめぐる一考察
―伝来とその「顕彰」・自治体史編纂との関係から― 武知正晃
イギリス関係史料と明治維新史研究の歩み 鵜飼政志
あとがき