『明治維新史研究』第8号の投稿締切の延長

本会の会誌『明治維新史研究』第8号の投稿締切は3月末でしたが、東日本大震災の後の状況も考慮して、5月10日まで延長いたします。
投稿のご用意がある方は、事前にその旨をご連絡ください。連絡・送付先は、最新の会誌または会報にある投稿規定をご覧ください。
  会誌編集委員会

宮城歴史資料保全ネットワークからのお願い

被災資料レスキュー
カンパをお願い申し上げます

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、広範囲におよぶ甚大な人的・物的被害が出ております。被災された皆様には、謹んで御見舞い申し上げます。
 NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークは、被害を受けた歴史資料を保全する活動をおこなっております。
 すでに、石巻市などでレスキュー活動を開始しておりますが、今後その対象が広域かつ長期間におよぶことは確実です。                         
 1点でも多くの歴史資料・文化財をレスキュー・保全するため、ご支援をいただければ幸いです。御理解と御協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

■振り込み先
ゆうちょ銀行(振込口座)
■口座番号
02280-2-89604
■口座名義
NP0法人宮城歴史資料保全ネットワーク

〈事務局・連絡先〉               
特定非営利活動法人 宮城歴史資料保全ネットワーク
 理事長 平川新
〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内41 東北大学東北アジア研究センター内
 電話 080-1666-5919(代表・臨時)
 HP  http://www.miyagi-shiryounet.org

茨城県における被災地域への配布ビラ

東北・関東大震災被災地の
被災した歴史資料についてのお願い

 このたびの大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申しあげます。
 今回のような大災害が起きると、それをきっかけに家や蔵に古くから置かれていた歴史資料(史料)が破棄・処分されてしまうことがあります。家の記録や地域の歴史を伝える多くの古い文書や記録などがなくなってしまうのは、そのお宅にとっても、地域の皆さんにとっても、たいへん残念なことです。
 文化財に指定されているような著名なものだけが歴史資料ではありません。昔の人の活動や暮らしぶりなど、地域の歴史を知る手がかりとなるものすべてが歴史資料です。具体的には、以下のようなものがあります。

◎古文書(くずした文字で和紙に書いたものなど)
◎古い本(和紙に書かれて冊子にしてあるものなど)
◎明治・大正・昭和の古い本・ノート・記録(手紙や日記など)・新聞・写真・絵
◎古いふすまや屏風(古文書が下貼りに使われている場合がよくあります)
◎自治会などの団体の記録や資料
◎農具、機織りや養蚕の道具、古い着物など、物づくりや生活のための道具など

 これらのものは母屋や蔵、あるいはその中の箱やタンス、長持・行李などに収められています。一見すれば紙くずやゴミのようにみえるものでも、実際には貴重な歴史資料である場合がよくあります。また、水に濡れて廃棄処分の対象とみえる場合であっても、これらのものは捨てたり焼いたりせず大切に保管下さい。早急な処置によって、修復が可能な場合があります。
 地域の歩みを伝える貴重な歴史資料を守る活動に何卒ご理解をいただき、ご協力いただきますようお願い申し上げます。なおご所蔵の歴史資料の保存・整理などに困っておられる場合には、下記の所までご連絡下さい。

【連絡先】

茨城大学人文学部 高橋修研究室  〒310-8512  水戸市文京2-1-1

(裏面もお読みください)
【歴史資料の応急処置、修復方法】

以下、ご家庭でも可能な応急処置・修復方法について記します。
 
やってはいけないこと
・冊子を無理にこじあけないでください
・天日やアイロンなどで急激に乾燥させないでください 。
・濡れた紙を放置しないでください
・とにかく捨てないでください!修復できるケースがあります。
・電気や水道のライフラインの復旧状況が許す範囲内で、下記の対応をお願いします。

軽い水濡れの場合
・冊子状の場合、ページがはがれるようなら、キッチンペーパーを挟んで吸水処理を行います(但し、無理にこじ開けないでください)
・一紙ものの場合、キッチンペーパーで挟んで吸水処理を行います。
・皺やカビに気をつけてください(防カビのため消毒用エチルアルコールを噴霧するとよいでしょう)
・そのまま陰干しをしてください。

泥などで汚れている場合
・コンテナなどにきれいな水をはり、史料を軽く洗浄します(泥を落とす際に、史料に力を加えたり、長時間水につけたりしないでください)
・形を整えた後、そのままの状態でビニール袋に入れます。封はとくにせず、袋に資料名などを記入しておいてください。
・防カビのため史料を冷凍凍結します(緊急措置としてご家庭の冷凍庫に保存しておいてください)

東日本大震災で被災された方々へのお見舞いならびに歴史資料保全活動への支援について

 東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。あわせて、被災された地域の一日も早い復興を祈念いたします。

 当会といたしましては、被災歴史資料の保全や情報提供に関して、できるかぎりの支援を行っていく所存です。被災地域の会員・諸機関・個人におかれましては、当会に対するご要望がございましたら、「問い合わせ窓口」よりお知らせください。

例会の開催について(2011年4月23日)

2011年4月例会を下記のとおり開催いたします。

           記

日時 2011年4月23日(土)15:00~
会場 明治大学駿河台キャンパス
   研究棟3階 第10会議室
   http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/index.html
報告 齋藤洋子氏
   「明治25年第2回総選挙と佐賀」
資料代 100円(当日会場にて申し受けます)
                     
                        以 上

『明治維新史研究』第7号

『明治維新史研究』第7号が2011年1月25日付で刊行されました。
内容は以下の通りです。

[論文]湯川文彦「明治初年外交事務の形成」
    足立洋一郎「岡田良一郎の富国構想と報徳運動 ―著作の検討を中心に―」
[研究ノート]宮下和幸「幕末期加賀藩における藩是と「藩論」―個別藩の分析視角―」
[学界動向]中村哲「明治維新の歴史的性格」
[書評]高木不二著『日本近世社会と明治維新』(平良聡弘)
[新刊紹介]三谷博・並木頼寿・月脚達彦編『大人のための近現代史 一九世紀編』(木村直也)
      大石学編『一九世紀の政権交代と社会変動 社会・外交・国家』(笹部昌利)
[彙報]

例会の開催について(2011年1月29日)

2011年1月例会(2度目)を下記のとおり開催いたします。

           記

日時 2011年1月29日(土)15:00~
会場 明治大学駿河台キャンパス
   リバティタワー19階119FG教室
   ※エレベーターは17階で乗り換え
   http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/index.html
報告 堀井美里氏
 「幕末期地域社会の政治情報伝播-加賀藩十村を中心に-」(仮)
資料代 100円(当日会場にて申し受けます)

                                                      以 上

大会記録(学会30年のあゆみ)

『明治維新史学会報』『会報 明治維新史学会だより』の既刊号より作成。表記は会報記載のままとした。編集者の注は*で示した。

第1回合宿研究会 1980年11月17日・18日 京都市御車会館

発会挨拶 原口 清

経過報告 毛利敏彦

報告

松崎 彰 原口清稿「廃藩置県政治過程の一考察」について

田村貞雄 毛利敏彦著『明治六年政変の研究』について

 松崎 彰 廃藩置県とイデオロギー

出席者 20名

第2回研究会 1981年5月25日・26日 中央大学大学会館

報告

 毛利敏彦 千田稔著『維新政権の秩禄処分』について

 松崎 彰 佐々木克著『戊辰戦争』をめぐって

 船津 功 田村貞雄著『地租改正と資本主義論争』について

松尾正人 「左院」について

出席者 28 名

第3回例会 1981年11月16日・17日 京都市京大会館

報告

 家近良樹 岩倉使節団派遣をめぐる問題

研究交流懇談会

報告

 羽賀祥二 明治神祇官制の成立と国家祭祀の再編

*15日夜に、宿舎堀川会館で左記の前夜研究会を行った。

 西尾林太郎 小西豊治著『石川啄木と北―輝』の批評

出席者 17名

第4回例会1982年5月24日・25日 中央大学大学会館

報告

 毛利敏彦 芝原拓自著『日本近代化の世界史的位置』の批評

西尾林太郎 明治六年政変と木戸孝允―当時の日朝関係をふまえて―

高木不二 幕末期越前藩藩政改革路線に関する一考察

   ―横井小楠「国是三論」をめぐって―

 小西豊治 北一輝の明治維新観

出席者 29名

*総会にて「廃藩置県研究会」から「明治維新史学会」に改称。

第5回例会 1982年11月22日・23日 大阪市立大学法学部

報告

 楢原孝俊 維新変革における政治主体のエートス序説

―横井小楠を中心に―

佐々木 克 東京貧都の発想

佐々木寛司 本源的蓄積の二類型―日本的原蓄の理論的諸前提―

出席者 20 名

第6回例会 1983年5月23日・24日 中央大学大学会館

報告

佐々木寛司 地租改正研究史上の陥穽と今後の研究方向

小西豊治 小田為綱文書「憲法草稿評林」論

貝塚和美 明治維新期における地方支配と民衆

―水利、治水問題をめぐって―

 田中 彰 岩倉使節団とその歴史的意義

出席者 50 名(うち非会員12名)

第7回例会 1983年11月21日・22日 大阪市立大学文化交流センター

報告

 楢原孝俊 横井小楠における政治思想の原点

 奥村 弘「大区小区制」期の地方行政の展開―兵庫県赤穂郡を中心にして―

 家近良樹「台湾出兵」方針の転換と長州派の反対運動

 毛利敏彦「太政官代」小考

出席者 30名(うち非会員4名)

第8回例会 1984年5月21日・22日 中央大学大学会館

報告

牛米 努 東京府における大区小区制の形成と展開

 松尾正人 左院の西欧視察団について

 奥田晴樹 地租改正の基礎過程

出席者 50名(うち非会員8名)

第9回例会 1984年11月19日 大阪市立大学文化交流センター

報告

 木村直也 幕末の対馬藩と大島友之允の朝鮮進出論

 藤田 正 明治五年の司法省視察団に関する一考察

 角田 茂 成立期の元老院について

―二つの県政糾弾運動と元老院の機構編成をめぐって―

出席者 26名 他に非会員若千名

第10回例会 1985年5月24日 中央大学大学会館

報告

 吉田昌彦 弘化安政期幕政の基調と雄藩政治運動

 菅原彬州「岩倉使節団一行」の構成

 大久保利鎌先生に聞<―『憲政資料室』発足の頃の思い出―

出席者 50 名(うち非会員8名)

第11回例会 1985年11月18日 大阪市立大学文化交流センター

報告

 滝島 功 東京府下市街地における壬申地券発行過程

 高木博志 留守官の制度と機能―京都よりみた維新政権の特質―

 栗田尚弥 吉田松陰の国体論―アイデンティティの模索―

 田村貞雄「ええじやないか」の発端は何か―御鍬百年祭・秋葉祭との関連をめぐって―

出席者 24名(うち非会員2名)

第12回例会 1986年5月16日 中央大学大学会館

報告

 勝田政治 内務省の成立

 高木不二 越前藩天保・弘化改革試論

 高橋延定 村と村法の一考察―滋賀県草津市域の事例を中心として―

 小西豊治 続・小田為績文書「憲法草稿評林」―下欄筆者は誰か?―

 田村貞雄 初代山口県令中野梧一の日記について

出席者 48 名(うち非会員8名)

第13回例会 1986年11月14日 大阪市立大学文化交流センター

報告

田村貞雄 再論・ええじやないかの発端について―牟呂八幡宮「留記」をめぐって―

上条宏之 御雇い外国人ポール・ブリューナ考

溝口敏磨 文明開化と民衆 ―明治一二年のコレラ騒動―

*出席者数不明

第14回例会 1987年5月22日 明治大学大学院

報告

 藤田 正 「潤飾」太政官制に関する一考察

 佐々木寛司 日本的原蓄の政策体系―維新期の財政金融政策―

佐々木 克 田村貞雄著『ええじゃないか始まる』評

*出席者数不明

第15回例会 1988年5月27日 明治大学大学院

報告

 松尾正人 毛利敏彦著『江藤新平』について

 桐村彰郎 田中彰著『明治維新観の研究』について

 小西豊治 続・続小田為綱文書『憲法草稿評林』―なぜ下欄評者=島田三郎なのか―

*出席者数不明

第16回例会報告 1988年11月18日 京都大学人文科学研究所

報告

高木不二 近世封建制再考―Mブロック「封建社会」を手がかりとして―

佐々木寛司 明治維新論争の今日的地平

 羽賀祥二 明治維新と国勢学

出席者 28名(うち非会員4名)

第17回大会 1989年5月13日・14日 中央大学駿河台記念館

公開講演

 原口 清 幕末政治史の諸問題

大会報告

 小西豊治 続・続・続小田為綱文書『憲法草稿評林』論

―ベンサムと小野梓と下欄評者―

 中川壽之 明治太政官内閣の基礎研究

 佐々木 克 明治新政期の村役人―戸籍・地券・徴兵をめぐって―

大会参加者 47  名(うち非会員7名 )

第18回大会 1989年11月17日 京都大学人文科学研究所

報告

 青山忠正 明治元年の大阪開港について

 志賀尚司 明治初期における内務省の設置と地方官

 渡辺隆喜 大久保政権期の政治構造

大会参加者 35名(うち非会員1名)

第19回大会 1990年4月28日・29日 中央大学駿河台記念館

公開講演

 杉谷 昭 幕末における蝦夷地調査

大会報告

 勝田政治 下山三郎著『近代天皇制の形成過程』について

 小西豊治 佐々木寛司著『地租改正』について

 落合弘樹 復禄請願の展開と廃禄者授産

 田中秀和 明治初期の国民教化政策と北海道

大会参加者 36 名(うち非会員2人)

1990年度秋季大会 1990年11月16日 京都大学人文科学研究所

大会報告

 池田 宏 滋賀県内の市町村編さん状況と近代史関係史料について

藤田 正 江藤茂國氏所蔵『江藤新平関係文書』について

家近良樹 「一・会・桑」権力の成立と崩壊―倒幕と関連させて―

 田村貞雄 明治国家と辺境

大会参加者 28名(うち非会員1名)

第20回大会 1991年6月8日・9日 東京大学史料編纂所・中央大学駿河台記念館

公開講演

 宮地正人 『復古記』原史料について

大会報告

 小松崎研 幕末・維新期における水戸藩の動向―慶応・戊辰期の政治過程を中心に―

 奥田晴樹 阿部正弘政権の海防政策―ビッドル来航を軸として―

 菅原彬州 幻の天皇暗殺未遂事件と岩倉使節団

 姜 範錫 明治一四年政変に関する一考察

 船津 功 明治二〇年代の北海道議会開設運動について

大会参加者 53名(うち非会員9名)

1991年度秋季大会 1991年11月15日 大阪市立大学

大会報告

 岸本 覚 幕末長州藩の政治過程―政争における浦靭負―

石瀧豊美 明治六年筑前竹槍一揆の民衆意識

松尾正人 廃藩置県後の置賜県政と旧藩士族

馬場義弘 明治前期の大阪における衛生行政と地域社会―町村衛生委員について―

大会参加者 32名(うち非会員1名)

第21回大会 1992年6月6日・7日 沼津市明治史料館

公開講演

 田中 彰 岩倉使節団をめぐる諸問題

報告

 國 雄行 内国勧業博覧会の「内国」の意味について

山田博雄 中江兆民とルソー―『民約訳解』をめぐって―

 田村貞雄 佐賀の乱と山口県の情勢

 福井 淳「明治十四年の政変」を考える―姜範錫『明治十四年の政変』上梓によせて―

 斉藤 新 弘化三年一揆と浜松井上藩の支配のあり方

大会参加者 76名(うち非会員28名)

1992年度秋季大会 1992年11月23日 彦根城博物館

大会報告

 落合弘樹 軍人の民権活動について

 吉田昌彦 幕末の君臣秩序改編の前提

 木村直也 明治六年政変の評価をめぐって

大会参加者 43名(うち非会員7名)

第22回大会 1993年6月19日・20日 明治大学刑事博物館・中央大学駿河台記念館

見学会

 明治大学刑事博物館

公開講演

 永井秀夫 明治国家の内政と外政

大会報告

 星野尚文 維新期の開港警備について―新潟港の戌兵をめぐって―

 飯島 章 戊辰期下総国の支配体制

 小泉雅弘 明治初期東京府の官員構成―大久保政権の地方支配と地方官―

 石瀧豊美 高場乱と興志塾

大会参加者 55名(うち非会員4名)

1993年度秋季大会 1993年11月19日・20日 山口県視聴覚センター

公開講演

 原口 清 公武合体・尊王攘夷―八・一八政変から禁門の変へ―

シンポジウム「明治維新の変革と諸藩」司会 青山忠正

 三宅紹宣 幕末・維新期長州藩の政治過程

 高木不二 幕末期福井藩の動向と特徴

 渡辺隆喜 幕末鳥取藩の政情と長州藩

大会報告

 牛米 努 関東郡代の再興と江川農兵

 小川亜弥子 幕末期長州藩の洋学の受容と展開

 三沢 純 維新変革と民衆意識―「土地平均」風聞を中心として―

 田村貞雄 山口県の成立

大会参加者 139名(うち非会員104名)

第23回大会 1994年6月11日・12日 新宿区新宿歴史博物館・中央大学駿河台記念館

見学会

 新宿区新宿歴史博物館

公開講演

 上條宏之 木曽谷の世直し・ええじやないか・戊辰戦争

大会報告

 茂木陽一 大蔵省考課状に関する一考察

 岸本 覚 幕末期における海防と「民政」

 今西 一 文明開化と民衆世界

大会参加者 62名(うち非会員6名)

1994年度秋期大会 1994年11月18日 京都大学芝蘭会館

大会報告

 国 雄行 明治政府の西洋農具導入政策について

 鵜飼政志 明治初年における内外条約改正構想の対立と岩倉使節団

 堀田暁生 大阪川口居留地の形成と展開

大会参加者 33名(うち非会員1名)

第24回大会 1995年6月10日・11日 茨城大学地域総合研究所

公開講演

 毛利敏彦 台湾出兵の歴史的意義

大会報告

 高橋 実 牛久助郷一揆に見る二、三の問題―一揆観、鉄砲使用意識―

 三谷 博 近世の「プロト国民主義」成立をめぐって

 松田隆行 三浦半島における海防政策の展開と村方の動向―ペリー来航前後を中心に―

 吉田俊純 慶応二年水戸藩門閥諸生派の画策

大会参加者 100名(うち非会員40名)

1995年度秋期大会 1995年11月17日 佛教大学大会議室

研究報告

 成田 羊 明治初期北海道農牧場について―開拓使一〇年計画を中心に―

 楢原孝俊 横井小楠における天理観念の原理的転生―公議輿論の原理的意味について―

 田中秀和 明治初期の神仏分離と地域社会―青森県津軽地方と秋田県を事例に―

 原田敬一 仏教大学所蔵史料について

大会参加者 57名(うち非会員13名)

第251回大会 1996年6月8日・9日 神奈川県立歴史博物館

公開講演

 高村直助 横浜の近代史研究について

巡見

 横浜開港資料館

研究発表 共通論題《幕末・明治の対外問題》

 針谷武志 海防と幕藩制国家システム

 鵜飼政志 文久年間の攘夷事件に対する外国人の危機意識

 落合弘樹 明治初期の外征論とアジア外交

 犬塚孝明 明治初年在外公館における外交実務の形成

―『鮫鳥尚信在欧書簡集』と“Diplomatic Guide”を中心に―

討論

 司会 佐々木克・木村直也

大会参加者 129名(うち非会員48名)

1996年度秋期大会 1996年11月22日・23日 名古屋大学古川総合資料館講義室

共通論題《維新期史料と歴史像》

研究発表と史料展示・解説

 伊藤孝幸 明治維新における交代寄合高木家

 大塚英二 名古屋大学文学部所蔵・真継家文書の展示と解説

公開講演

 長谷川昇 愛知・岐阜の維新―民権期の史料探訪―

研究発表

 青山忠正 奇兵隊日記の成り立ちと伝存

中川壽之 岩倉具視関係文書について

全体討論

 司会 家近良樹・羽賀祥二

大会参加者 61 名(うち非会員19名)

第26回大会 1997年6月7日・8日 福島県立博物館

全体テーマ「戊辰から民権へ」

公開講演

 大石嘉一郎 近代福島地方史研究の回顧と展望

研究発表

 家近良樹 幕末会津藩研究の現状と関係資料

 海老名俊雄 戊辰戦争と一山村の記録―栗城義綱『公私摘要』を読む―

 酒井耕造 福鳥県立博物館所蔵資料について

 渡辺隆喜 日本的自治の形成と展開

 赤城 弘 福島・喜多方事件研究の新動向

―『喜多方市史 第六巻(中)自由民権運動』を中心に―

巡見

福島県立博物館、鶴ヶ城天守閣、白虎隊記念館

大会参加者111名(うち非会員54名)

1997年度秋季大会 1997年11月14日・ 15日 大阪経済大学

研究発表

笹部昌利「攘夷」をめぐる文久期中国諸藩の諸相

 大槻 弘 杉田定一家文書について

 久住真也 長州戦争期の政局と諸藩の政治運動

 鈴木栄樹 岩倉使節・視察団と留守政府

巡見

 富田林市の寺内町を中心に、天誄組関係の水郡善之祐邸など

大会参加者 77名(うち非会員14名)

第27回大会 1998年6月6日・7日 明治大学駿河台校舎大学院南講堂

公開講演

 浜下武志 アジアの海域と日本―移民と交易のネットワークをめぐって―

研究発表

 麓 慎一 幕末におけるアイヌ政策の動向

 石川 寛 近代日朝関係と天皇・朝鮮国王の交際体裁

 峰村元宏 アジアにおけるT ・ハリスの外交活動

大会参加者 88 名(うち非会員24名)

1998年度秋季大会 1998年11月20日 佛教大学紫野キャンパス

研究報告

 牛米 努 慶応期江戸騒擾の一考察

 北島隆行 藩領下の中間支配機構と在地秩序―一八世紀末水戸藩山横目の村落支配形態―

 岸本 覚 幕末長州藩の祭祀改革―問題の所在―

 佐々木 克 文久三年八月一八日政変と薩摩藩

*大会参加者数不明

第28回大会 1999年6月12日・13日 新潟大学医療短期大学部

公開講演

 古厩忠雄『裏日本』で考えたこと

研究報告

 松崎 稔 地方政社・政党結成期の演説活動―会津地方を事例に―

伊東祐之 新潟町の開化と買売春

史料解説

 本間恂一 新潟県内における維新史史料について

大会参加者 約80名

1999年度秋季大会 1999年11月19日 神戸大学瀧川記念会館

研究報告

 荒武賢一郎 幕末維新期における大坂と周辺農村―屎尿処理と通路人を中心に―

 平良聡弘 日本開国その国際的背景から

 安岡昭男 幕末・明治前期の対アジア交渉

 藤田明良 阪神大震災における史料保全活動と歴史研究

大会参加者 約60 名(うち非会員約10名)

第29回大会 2000年6月10日・11日 江戸東京博物館1階会議室

公開講演

 南 和男 慶応四年の風刺画

史料解説

 近松鴻二 江戸東京博物館の史料について

研究報告

 久住真也 長州「再征」の政治過程

 小泉雅弘 吉田御師「蒼龍隊」の戊辰戦争

 石居人也 明治前期の都市における埋葬と〈衛生〉

 足立洋一郎 報徳運動の特質と展開

 箱石 大 幕末維新期史料の収集・保存・公開事業史

*大会参加者数不明

創立20周年記念大会 2000年10月14日・15日 鹿児島県歴史資料センター黎明館講堂

公開講演

 芳 即正 薩長盟約後の薩摩藩の動向について

 佐々木 克 西郷隆盛と大久保利通―明治国家の創業をめぐって―

シンポジウム 司会 青山忠正

研究報告

高木不二 慶応期薩摩藩の経済・外交路線の再検討

―五代友厚のベルギー商社計画をめぐって―

寺尾美保 島津家の編輯事業と島津家文書の伝来について

―明治以降の家政史料を中心に―

三谷 博 維新における「変化」をどう把握するか

―「複雑系」研究をヒントとして―

巡見

 黎明館、城山、南洲墓地、祇園之洲、尚古集成館

大会参加者 222名(うち非会員161名)第一日目のみ

第30回大会 2001年6月9日・10日 宇都宮市総合福祉センター会議室

公開講演

 丑木幸男 地方名望家のみた明治維新

史料解説

 斎藤悦正 下野における幕末・維新史の研究動向

研究報告

大嶽浩良 日光県の成立と展開

 日比野利信 維新の記憶―福岡藩を中心として―

巡見 テーマ「宇都宮の戊辰戦争史跡を歩く」

 清明館、戊辰役戦場跡(戦死者の墓一戦死者17名の霊墓碑)、報恩寺、光琳寺

*大会参加者数不明

2001年度秋期大会 2001年11月10日・11日 香川県歴史博物館

公開講演

 渡辺隆喜 明治国家形成と地方自治

史料解説

 御厨義道 香川県歴史博物館展示および所蔵史料―近世・近代を中心に―

展示見学

 企画展「幕末の高松藩」・特別展「香川の名宝展」

研究報告

 山下堅太郎 一九世紀前期における宇和海地域の漁業制度と網元制について

 藤田 正 ペリー来航後の伊達宗城と宇和島藩

 藤田英昭 幕末政治における徳川玄同―幕府内「玄同一派」を中心に―

 高原 泉 明治初年の「万国公法観」―木戸孝允の批判を手がかりに―

 胡  光 華族家産の成立と展開―高松松平家「松枝舎」経営を中心に―

大会参加者 約70名(非会員を含む)

第31回大会 2002年6月8日・9日 法政大学富士見校舎ボアソナードタワー

公開講演

 松尾章一 服部之總と明治維新史研究

研究報告

長沼秀明 実録文学のなかの明治維新

米崎清実 蟻川式胤と明治五年の社寺宝物調査

田中裕二 明治初年の警察制度創設過程についての考察―東京番人制度を中心として―

鎮目良文 千葉県の「府県史料」―「記憶」と「史料」の分離以前の時代―

王 暁葵 明治初期知識人結社の文化的意義―洋々社とその周辺―

大会参加者 119名(うち非会員32名)

2002年度秋期大会 2002年11月22日 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス図書館ホール

研究報告

 幡鎌一弘 幕末から一〇〇年間の家の信仰の軌跡

―兵庫県加西市窪田町山下家の神札・守札の分析を中心に―

吉田栄治郎 幕末~明治初年における諸賤民の動向―屍を中心に―

 桐原健真 「他者」としてのアジア―吉田松陰を中心に―

 谷川 穣 〈奇人〉の位相―佐田介石の「富国」論と演説・結社―

 中村武生 古高俊太郎考―文久・元治期長州藩京都政局の一側面―

資料展示・紹介

 関西学院大学図書館所蔵資料

 黒田清隆CD – ROM展示解説

大会参加者 60 名(うち非会員10 名 )

第32回大会 2003年6月14日・15日 国士舘大学世田谷校舎中央図書館地下多目的ホール

記念講演

 安丸良夫 戦後日本史学と「民衆史」

 田崎公司 安丸「民衆史」へのコメント

研究報告

 西海直子 福沢諭吉の近代化構想と女性論―「女大学」批判の構図から―

三野行徳 明治初期、幕府出身官僚の明治政府任用に関する検討―任用時期を中心に―

 小川原正道 大教院の活動と実態

 中島三知子 田能村梅士論

 布施賢治 武術流派改革と下級武士―川越藩の事例を中心に―

大会参加者 239名(うち非会員93名)両日の総数

2003年度秋期大会 2003年11月21日 大阪商業大学

研究報告

 田口由香 木戸孝允の立憲政体構想

 内山一幸 明治十年代における旧柳河藩主立花家の農事試験場建設問題

清水恵美子 岡倉天心の「東西文化融合論」―『白狐』を中心として―

 吉岡 拓 山城国大原郷政所郷士の明治維新

施設見学

 大阪商業大学商業史博物館所蔵資料

大会参加者 51名(うち非会員7名)

第34回大会 2004年6月12日・13日 早稲田大学大隈小講堂

記念講演

 深谷克己 近世民間社会から近代市民社会へ―近世史研究からみた明治維新―

研究報告

今西 一 明治維新といくつかの「解放令」―芸娼妓「解放令」を中心に―

檜皮瑞樹 イギリス人アイヌ墳墓盗掘事件

 鵜飼政志 1870年代、日本沿岸における英露海軍の行動

 後藤 新 明治七年台湾出兵における台湾蕃地事務局について

 白石 烈「政令一途」をめぐる幕末の政局

大会参加者 202名(うち非会員55名)

*第33回大会はカウントしていない。

2004年度秋期大会 2004年10月8日 大阪歴史博物館

施設説明

 飯田直樹 大阪歴史博物館所蔵資料について

研究報告

 桐原健真 水戸学における会沢正志斎の位相―国体論を中心に―

三神 恭 明治初期の外国人関係訴訟制度

 柏原宏紀 草創期工部省の組織整備と技術官僚

大会参加者 47名(うち非会員2名)

第35回大会 2005年6月11日・12日 金沢大学教育学部・石川県立生涯学習センター

実行委員会挨拶

 橋本哲哉 金沢における日本近代地方都市史研究の動向

研究報告

 尾崎慎太郎 橘曙覧の思想史的研究―紀行文「榊の薫」を中心として―

 宮下和幸 幕末維新期における加賀藩の政治動向

 奈良勝司 幕末における徳川政権の征夷大将軍辞職論

       ―慶応元年十月の将軍辞表提出事件を素材に―

都倉武之 明治十八年・井上角五郎官吏侮辱事件の一考察

巡見解説

  大越隆三 金沢城の歴史と史跡、そして復元

  本康宏史 兼六園の歴史と史跡

巡見

 金沢城、兼六園他

大会参加者 107名(うち非会員56名)

2005年度秋期大会 2005年10月7日 大阪市立住まい情報センター(ミュージアム)

施設見学

 畑 智子 「住まいのミュージアム」の施設説明

研究報告

 友田昌宏 文久三年京都政局における米沢藩の動向

 池田勇太 明治初年の立憲政体導入問題と元田永孚

 佐竹朋子 幕末の修陵事業―朝廷側の視点から―

 藤田 正 伊達宗紀の海防策

大会参加者 71名(うち非会員3名)

第36回大会 2006年6月10日・11日 専修大学神田キャンパス

記念講演

 石井寛治 維新期経済史研究の現状と課題

研究報告

 森田朋子 マリア・ルス号事件裁判の再検討

 神谷大介 幕末期艦船運用における浦賀の位置付け―幕府艦船の動向を中心に―

 児玉圭司 明治初期における地方監獄の成立と展開

 仙波ひとみ 国事参政・国事掛・国事寄人考

 大湖賢一 明治十年代の野村靖―神奈川県令期を中心に―

大会参加者 198名(うち非会員35名)

2006年度秋期大会 2006年10月27日 大阪商業大学

施設見学

 大阪商業史博物館・アミューズメント産業研究所

研究報告

 大江洋代 金沢藩における近世的軍隊の解体と再編

 大和孝明「施療」をめぐる政治―江戸・東京における医師達と病者救済施設の再編を中心に―

 黒田宗篤 宮地巌夫の著作と活動

大会参加者 56名(うち非会員5名)

第37回大会 2007年6月9日・ 10日 中央大学後楽園キャンパス

公開講演

 金原左門 幕末維新期で歴史法則を捉え直す

研究報告

 岩崎孝和 明治初年の小田原藩藩政改革について

 町田明広 幕末中央政局における「皇国復古」―島津久光率兵上京を中心として―

 牧野雅司 明治維新と日朝関係の変容

 刑部芳則 栄典制度の形成と華族

 星野尚文 明治初年における藩邸処分問題の展開

大会参加者 193名(うち非会員44名)

2007年度秋期大会 2007年11月10日 中部大学名古屋キャンパス

研究報告

 西津直子 福沢諭吉の家族論―家産・家業の視点から―

 荒武賢一朗 幕末維新期の大坂御用場―大名・旗本におけるもうひとつの大坂拠点―

 今村直樹 藩社会の「遺産」をめぐる近代地域社会と国家

―旧熊本藩領における「民属金下戻運動」を事例に―

 富深達三「時事錦絵」としての錦絵新聞―『東京日々新聞大錦』を事例として―

大会参加者 66名(うち非会員15名)

第38回大会 2008年6月14日・15日 青山学院大学青山キャンパス

公開講演

 鳥海 靖 幕末維新期における立憲政治論―加藤弘之の『最新論』を中心に―

研究報告

 横山百合子 近世身分制解体と土地所有―維新期の武士地に着目して―

岡部敏和 幕末の琉球王府と薩摩藩―仏国船の琉球来航問題を中心に―

岩下哲典・田中葉子 狂歌「泰平のねむりをさますじやふきせん」は、ペリー来航当時確かに存在したか

岡安儀之 福地源一郎における旧幕論の射程

長南伸治 「草莽」の顕彰と地域の歴史認識―清河八郎顕彰の動向を通じて―

大会参加者 214名(うち非会員50 名)

2008年度秋期大会 2008年11月8日・9日 山口福祉文化大学・萩博物館

公開講演

 井上勝生 長州藩の幕末史を見なおす

研究報告

 田口由香 文久二年長州藩の藩是転換

 上田純子 幕末期萩毛利家の軍制改革―海防・軍備・諸隊―

 後藤敦史 海防掛目付方の開国論―「乙骨耐軒文書」を用いて―

 中元崇智 「土佐派」の「明治維新観」形成と『自由党史』

        ―西郷隆盛一江藤新平像の形成過程を中心に―

巡見

 萩博物館、高杉晋作誕生地、伊藤博文別邸、松下村塾

大会参加者 158名(うち非会員100名)

第39回大会 2009年6月13日・14日 函館市中央図書館

研究報告

箱石 大 戊辰戦争史料としての戦状届書に関する一考察

 宮原 浩 江差における幕末維新史関係史料について

巡見

 厚沢部町(館城跡)、江差町(開陽丸・檜山護国神社〔政府軍墓地〕・旧檜山爾志郡役所〔郷土資料館〕).松前町(松前城資料館・松前藩主松前家墓所)

大会参加者 55名(うち非会員13 名 )

2009年度秋期大会 2009年11月14日 神奈川県立公文書館

館蔵史料特別公開

 山口コレクション

施設見学

研究報告

 岸本 覚 大名家の祖先顕彰と政治改革

 白石 烈 幕末政治と対外危機意謙の変遷

 天野嘉子 井上毅と参事院―フランスの諸規定と「参事院章程」の比較を中心に―

大会参加者 89 名(うち非会員13名)

第40回大会(創立30周年記念大会)2010年6月12日・13日 駒洋大学駒沢キャンパス

大会テーマ「明治維新史研究の今を問う一新たな歴史像求めてー」

資料展示

 駒洋大学歴史文化博物館所蔵「維新回天帖」(徳富蘇峰旧蔵)

記念講演

 毛利敏彦 学会30年によせて―回頭と展望―

大会テーマ報告

 高木不二 幕末政治史の研究史から―私的総括と見えてくる課題―

 落合弘樹 廃藩置県と明治維新

 三洋 純 維新変革期における民政と民衆

 高木博志 書室の神仏分離・再考

 鵜飼政志 明治維新史研究と国際関係の視点

 佐々木寛司 明治維新の歴史的位置

全体討論

 司会 青山忠正・今西 一・松尾正人

大会参加者 196名(うち非会員75名)

2010年度秋期大会 2010年11月6日・7日 佐賀城本丸歴史館・佐賀大学

共催 佐賀大学地域学歴史文化研究センター

公開講演

 杉谷 昭 もう一つの戊辰戦争と佐賀藩

研究報告

 楢原孝俊 幕末維新期における自然法的天理の成立

       ―異文明(文化)の交流・共存・共生について・横井小楠思想を事例として―

 重松 優 文部卿大木喬任と学制制定期の「国体」問題

 星原大輔 江藤新平と由利財政

 大庭裕介 江藤新平の政治思想―司法省達四六号の思想的背景―

巡見

島義勇屋敷跡・江藤新平墓・築地反射炉跡・多布施反射炉跡・県立図書館(江藤文書閲覧等)・佐野常民記念館・三重津海軍所跡等

大会参加者 104名(うち非会員50名)

会誌『明治維新史研究』(学会30年のあゆみ)

第1号(2004年12月)

創刊の辞         明治維新史学会会長        松尾正人

論文    幕末政局のー考察―文久・元治期について―    原口 清

研究ノート 古高俊太郎考―八・一八政変から池田屋事件に至る政局のー齣―

中村武生

明治初年の年貢収取と年貢三分捨免

―甲州都留郡郡内領中初狩村の事例を中心に―  中小路 純

書評    三上一夫著『幕末維新と松平春嶽』 高木不二

新刊紹介  由井正臣編『幕末維新期の情報活動と政治構想

―宮島誠一郎研究―』             藤田 正

朝比奈美智子編訳『フランスから見た幕末維新』  森田朋子

佐々木寛司編『国民国家形成期の地域社会

―近代茨城地域史の諸相―』          鈴木伸江

彙報

 

第2号(2005年12月)

特別寄稿  小野組の官金は略奪されたか―佐賀戦争直接原因論― 毛利敏彦

論文    維新期民政改革の再検討―熊本藩から―      池田勇太

研究ノート 明治前期文官大礼服制の実像           刑部芳則

樺太・千島交換条約の締結交渉

―大久保利通の東アジア外交の展開との関係―  犬飼ほなみ

書評    家近良樹著『徳川慶喜』             白石 烈

新刊紹介  沼田哲著『元田永孚と明治国家

―明治保守主義と儒教的理想主義―』      水野京子

小股憲明著『近代日本の国民像と天皇像』     吉岡 拓

彙報

 

第3号(2006年12月)

論文    東方君子国の落日―『新論』的世界観とその終焉― 桐原健真

明治五年の工部省の政治史的検討         柏原宏紀

書評    森田朋子著『開国と治外法権

―領事裁判制度の運用とマリア・ルス号事件―』 嶋村元宏

新刊紹介  佐々木克著『岩倉具視』             中川壽之

石瀧豊美著『筑前竹槍一揆の研究―廃藩置県・解放令・

筑前竹槍一揆/明治4年~6年の福岡―』    林進一郎

高橋裕文著『幕末水戸藩と民衆運動

―尊王攘夷運動と世直し―』          長南伸治

柴田宜久著『明治維新と日光

―戊辰戦争そして日光県の誕生―』       平澤こずえ

彙報

 

第4号(2007年12月)

諭文    幕末の修陵事業―朝廷側の視点から―       佐竹朋子

書評    高橋秀直著『幕末維新の政治と天皇』       落合弘樹

新刊紹介  青山秀彦著『明治政府の富国構想と民衆』     阿部裕樹

山崎渾子著『岩倉使節団における宗教問題』    高原 泉

阪本是丸編『国家神道再考―祭政一致国家の形成と展開―』 谷川 穣

埼玉県教育委員会編『埼玉県史料叢書』7(上)(下)

入間・熊谷県史料 三 四           布施賢治

彙報

 

第5号(2009年2月)

会長就任にあたって                     佐々木寛司

論文    京都府の「九門内」改良事業

―東京「遷都」後の都市振興策の展開と桓武天皇の浮上― 吉岡 拓

明治二〇年代旧熊本藩領における「民属金下戻運動」の歴史的意義

今村直樹

研究ノート 文久二年閏八月の島津久光帰国と朝廷       清水善仁

書評    保谷徹著『戊辰戦争』              松尾正人

新刊紹介  明治大学史資料センター編『尾佐武猛研究』    勝田政治

熊澤恵里子著『幕末維新期における教育の近代化に関する研究

―近代学校教育の生成過程―』         山下廉太郎

藤田大誠著『近代国学の研究』          桐原健真

彙報

 

第6号(2009年12月)

論文    「土佐派」の「明治維新観」形成と『自由党史』

―西郷隆盛・江藤新平像の形成過程を中心に―  中元崇智

研究ノート 清河八郎の顕彰―贈位決定までの過程を中心に―  長南伸治

民部大輔大木喬任と明治三年「建国策」      重松 優

学界動向  明治維新と佐賀藩                毛利敏彦

新刊紹介  西澤朱実編『相楽総三・赤報隊史料集』      岩立将史

町田明広著『島津久光=幕末政治の焦点』     清水善仁

久住真也著『幕末の将軍』            白石 烈

大会参加記 函館大会の巡見に参加して            道迫真吾

彙報

 

第7号(2011年1月)

論文    明治初年外交事務の形成             湯川文彦

岡田良一郎の富国構想と報徳運動

―著作の検討を中心に―            足立洋一郎

幕末期加賀藩における藩是と「藩論」

―個別藩の分析視角―             宮下和幸

学界動向  明治維新の歴史的性格              中村 哲

書評    高木不二著『日本近世社会と明治維新』      平良聡弘

新刊紹介  三谷博・並木頼寿・月脚達彦編

『大人のための近現代史 一九世紀編』      木村直也

大石学編『一九世紀の政権交代と社会変動社会・外交・国家』

笹部昌利

明治維新史学会編 論集(「学会30年のあゆみ」より)

『幕藩権力と明治維新』[明治維新史研究1](吉川弘文館、1992年4月)

 刊行の辞                田中彰

 I 幕藩権力の変質と解体        

 嘉永・安政期の幕藩関係と越前藩     高木不二

  文久三年八月一八日政変に関する一考察 原口 清

  一・会・桑権力の成立と崩壊      家近良樹

  幕末維新期における長崎と箱館     杉谷 昭

Ⅱ 維新政権の権力構造

  明治初年の宮廷勢力と維新政権     松尾正人

  明治初期太政官制と「臨機処分」権   羽賀祥二

   ―農民一揆・士族反乱の鎮圧と委任状―

  太政官内閣創設に関する一考察     中川壽之

Ⅲ 明治維新の時期区分

  時期区分の視座と方法

―明治維新の時期に限定して―    佐々木寛司

あとがき

 

『明治維新の政治と権力』[明治維新史研究2](吉川弘文館、1992年9月)

序                   毛利敏彦

 I 明治六年の政変

  明治六年の留守政府          勝田政治

  明治六年政変と征韓論問題

―姜範錫著『征韓論政変―明治六年の権力闘争』の問題提起に応えて―

 毛利敏彦

  西郷隆盛は「征韓」を企てなかったのか

―西郷隆盛「遣韓使節決定始末」と板垣退助宛書簡―

                     田村貞雄

Ⅱ 立憲政体をめぐって

 明治初年における「議政」「行政」分離問題

                     志賀尚司

  大久保利通の「国民国家」

―「立憲政体に関する意見書」を素材として―

                     藤田 正

  太政官制・内閣制下の元老院

―職制と勅任官人事を中心に―    角田 茂

Ⅲ 維新政権の地方支配

 地方民会成立前史序説

―議事体制形成の特質―       渡辺隆喜

  明治六年「地方官会同」の研究     滝島 功

 東京会議所の民会化運動        牛米 努

あとがき

 

『明治維新の人物と思想』[明治維新史研究3](吉川弘文館、1995年8月)

I 幕末期の人物と思想

  佐久間象山における「東洋道徳、西洋芸術」論

   ―「格物窮理」概念を中心に―    栗原 孝

和親条約締結前後の三条実萬      吉田昌彦

越前藩士村田氏壽論

―『関西巡回記』『西遊日誌』を中心に― 高木不二

 木曾谷の平田門国学者たち

―世直し一揆・ええじゃないか・戊辰戦争との関連―

                  上條宏之

Ⅱ 維新期の人物と思想

  地方官としての中野梧一        田村貞雄

  神田孝平の土地所有・租税論      奥田晴樹

 創設期内務省職員片山重範の活動と思想 寺崎弘康

あとがき

 

『明治維新の地域と民衆』[明治維新史研究4](吉川弘文館、199612月)

 序                   毛利敏彦

 I 維新政権と地域・民衆

  会津戦争と地域編成

―戊辰戦争・世直し一揆・直轄統治― 田崎公司

  明治初期の神仏分離と地域社会

―青森県津軽地方と秋田県を中心に― 田中秀和

維新変革と庄屋役入札―藤七騒動再考― 溝口敏麿

  維新期の外国人襲撃事件と「ポリス」の創設

   ―新潟港警備との関連から―     星野尚文

Ⅱ 開化政策と地域・民衆

  文明開化と性文化           今西 ―

  東京会議所の地方民会活動

―依田学海の行動を中心として―   中嶋久人

 開拓使仮学校におけるアイヌ教育    狩野雄一

地租改正前後における土地所有観念の位相

―茨城県小谷沼開墾地所有権訴訟を題材として―

 大庭邦彦

都市民権結社の支社について

―嚶鳴社を中心として―       福井 淳

あとがき

 

『明治維新と西洋国際社会』[明治維新史研究5](吉川弘文館、1999年2月)

 序                   渡辺隆喜

Ⅰ 「外圧」の再検討

アヘン戦争情報の伝達と受容

―天保一〇年から一三年まで―    岩下哲典

 弘化・嘉永期における異国船取扱方と打払令復活問題

―阿部政権期の江戸内海防衛策をめぐって―

 松田隆行

  安政―文久期の京都・大坂湾警衛問題について

 針谷武志

  幕末におけるイギリス海軍の対日政策

―日本における軍艦常駐体制成立の経緯― 鵜飼政志

Ⅱ 西洋国際社会への参入

  幕末期における償金問題と国際法

―生麦事件償金の再検討―      森田朋子

 明治初期対ヨーロッパ外交の形成と在外公館実務

   ―初代駐仏公使鮫島尚信を中心に―  犬塚孝明

 岩倉使節団と宗教問題

―アメリカ新聞の分析を中心に―   山崎渾子

 大隈条約改正問題をめぐる政治的競合とその帰結

                     小宮一夫

あとがき

 

『明治維新の新視覚―薩摩からの発信』[明治維新史学会創立二〇周年記念大会記録](高城書房、200112月)

 はじめに                 佐々木 克

維新における「変化」をどう「鳥瞰」するか

―「複雑系」研究をヒントとして―  三谷 博

  慶応期薩摩藩における経済・外交路線と国家構想

―五代友厚のベルギー商社計画をめぐって― 高木不二

薩摩藩と薩長盟約の実行        芳 即正

大久保利通と囲碁の逸話        佐々木 克

  公爵島津家の編纂事業と家政事情

   ―国事鞅掌史料編纂をめぐって―   寺尾美保

 

『明治維新とアジア』[明治維新史研究6](吉川弘文館、200112月)

 I 東アジア外交の展開

華夷秩序と日本外交

―琉球・朝鮮をめぐって―      小風秀雅

副島対清外交の検討

―副島外務卿宛て勅旨を素材にして― 張 虎

明治七年台湾出兵の植民地的側面    ロバート・エスキルドセン

明治維新と朝鮮・対馬関係       石川 寛

樺太・千島交換条約の締結と国際情勢  麓 慎一

Ⅱ アジアにおける情報と経済

日本の開国と香港総督         嶋村元宏

 幕末・維新期における琉球の位置    真栄平房昭

  幕末・明治前期の対アジア交渉     安岡昭男

  十九世紀における日本の銅貿易と東アジア

―日本銅の中国輸出を中心として―  島田竜登

あとがき

 

『明治維新と歴史意識』[明治維新史研究7](吉川弘文館、2005年4月)

 序                   松尾正人

  幕末~明治初年の夙の動向

―土師部由緒をめぐって―      吉田栄治郎

幕末維新期の雅楽再編         塚原康子

蜷川式胤と明治五年の社寺宝物調査   米崎清実

豊鳥岡墓地設定にみる歴史的空間の変容 岩橋清美

  『平安通志』の編纂と湯本文彦

―十九世紀末京都における「知」の交錯― 小林丈広

維新の記憶―福岡藩を中心として―   日比野利信

  守礼からみる家の信仰と近世・近代

―兵庫県加西市の事例から―     幡鎌一弘

あとがき

 

『明治維新と文化』[明治維新史研究8](吉川弘文館、2005年8月)

 I 宗教

  幕末維新期の仏教天文学と社会・地域

―梵暦運動研究の射程―       井上智勝

吉田御師「蒼龍隊」の戊辰戦争     小泉雅弘

  周旋・建白・転宗

―佐田介石の政治行動と「近代仏教」― 谷川 穣

  明治初期大教院における民衆教化活動

―講堂説教・説教テキストの分析を中心に― 小川原正道

 Ⅱ 文化の諸相

  幕末志士における読書

―吉田松陰をめぐる同志的ネットワークの構築―

                     桐原健真

十四代将軍家茂の上洛と孝明政権論   ジョン・ブリーン

  福沢諭吉の近代化構想と女性論

―「女大学」批判の構図から―    西澤直子

  明治初期における知識人結社の文化史的意義

―洋々社とその周辺―        王 暁葵

  明治七年台湾出兵の報道について    

―『東京日日新聞』を中心に―    土屋礼子

 あとがき

 

『明治維新と史料学』[明治維新史研究9](吉川弘文館2010年2月)

 I 幕末維新の政治と史料

国事参政等関連史料と文久三年の学習院 仙波ひとみ

  幕末情報の編集と廻覧

―豊田天功編「国事記」「新聞」を素材に― 奈良勝司

戊辰戦争史料論

―戦状届書に関する考察を中心として― 箱石 大

Ⅱ 近代日本と明治維新史料

  近代太政官文書の形成過程

―明治六年皇城炎上と「公文録」の編纂― 中野目 徹

  『日本史籍協会叢書』稿本の伝存と構成 高田祐介

近江の平田国学関係文書をめぐる一考察

―伝来とその「顕彰」・自治体史編纂との関係から― 武知正晃

イギリス関係史料と明治維新史研究の歩み 鵜飼政志

あとがき